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【書評】たった7つの条件クリアであなたも1%の人になれる!キンコン西野さんも勧める『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』

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藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』ってどんな本なの?

誰にでもできるたった7つのことで、自分の"レア度"を高めて100人に1人の存在になれる方法が書かれた、タメになるビジネス書だよ★

 

 

 こんにちは、サラリーマンブロガーの青井(@blue_mooon_blog)です。

 今回は藤原和博さんの著書『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』をレビューします。

 

 この本は、芸人のキングコング西野亮廣さんが自身の著書『魔法のコンパス』の中で、「バチクソに面白いから、絶対に読んだほうがいい」とおっしゃっていました。

 「そこまで言うなら…」と思って読んでみたところ、、、バチクソに面白かったです←

 

 この本の主張をひとことで言うと、

 "時間"という限られたあなたの資源を、何に投資するか、しっかり自分でマネジメントしなさい!

 ということ。時間の使い方によって100人に1人、著者いわく「雑居ビルに1人」くらいのレア度には特別な才能がなくとも誰でもなれると言っています。

 それでは紹介を始めます。

 

 

 

 

 1. 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法について

 

 1-1. 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法とは

 

 『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』は2013年に出版された本です。

 この本では自分の目指す生き方を、価値観×志向のマトリックスで4つのカテゴリーに分類し、それぞれのタイプの中で1%の人になるための方法が説かれています。

 

 ~4つのカテゴリー~

 【A:社長タイプ 】 経済的価値を重視し、権力志向

 【B:自営業タイプ】 経済的価値を重視し、プロ志向

 【C:公務員タイプ】 経済以外の価値を重視し、権力志向

 【D:研究者タイプ】 経済以外の価値を重視し、プロ志向

 

 100万人に1人の「世代に1人」ではなく、1万人に1人の「町に1人」でもなく、100人に1人の「雑居ビルに1人」、すなわち1%の人なら、7つの条件をクリアすることで、無理をしなくても、誰にでもなれ、食べていくことができます。

 あなたはA~Dのどのタイプで1%の人を目指しますか?

 

 

 1-2. 著者 藤原和博さんについて

 

 藤原和博(ふじはらかずひろ)さんは自ら"教育改革実践家"を名乗る、異色の経歴をされた方です。

 

 東京大学 経済学部卒業

 → 日本リクルートセンター(現:リクルート)入社

 → 杉並区立和田中学校校長

 → 橋下徹大阪府知事 特別顧問

 → 佐賀県武雄市特別顧問

 → 奈良市立一条高校校長

 → 教育改革実践家として活躍

 

 藤原さんは東京大学を卒業後、ほとんどの同級生が大企業へ就職する中で、当時はまだ中小企業であったリクルート社へ就職し、営業マンをされていました。

 その後40代後半から教育界に転身し、教育委員会を経て、東京都における義務教育初の民間人校長に就任

 現在は教育界の「正解主義・前例主義・事なかれ主義」を改めるべく、教育改革実践家として講演や、著書の執筆などの活動をされています。

 

 ちなみに、容姿は歌手のさだまさしさんに非常によく似ています。(著者はよく"話しのつかみ"に使っているそうです。)

 

 

 1-3. 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法の読書時間

 

 私は読書をするときにストップウォッチアプリを使って、正確に読書時間を記録しています。

 

 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法の読書時間は…

 2時間28分!

 

 231ページの本ですが、内容が面白くサクサク読めてしまいました。

 私が読んでいる本の中では平均的な時間です。

 

 

 

 

 2. 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法の評価

 

オリジナリティ 
タメになる 
読みやすさ 
価  格 
おすすめ度 

 

 2-1. オリジナリティ ☆5.0

 本書の中で1%の人になる方法として書かれている7つの条件は、決して目新しい特別な方法ではありません。

 しかし、4つのタイプそれぞれで7つの条件を掛け合わせるアイデアは、異色の経歴をされている著者のご経験があってこそ書ける内容だと思います。

 特にどのタイプにも共通している1~3の条件は、「1%の人になるには、こんな簡単なことからでいいんだ」と思わせてくれるほど私にとってはハードルが低い条件であり、4~7の条件はそこからタイプごとに発展させていく切り口が面白く、独自性があると感じました。

 

 2-2. タメになる ☆4.5

 この本は何を削って、何に費やすか、といった今後の時間の使い方を足し算・引き算で考えさせられる、自己啓発には非常にタメになる本です。

 ただ中には、結婚式や葬式には出席するな、ゴルフはするなといったような記述もあり、ご自身の武勇伝的な経験が人生の正解と読み取れてしまう表現もありました。

 私自身付き合いのゴルフでネットワークが広がった経験もあるため、内容に必ずしも同意できない箇所もありましたが、これは極端に書いているだけで「自分なりの基準を決めて時間をマネジメントしなさい」という著者からのメッセージと受け取りました。

 

 2-3. 読みやすさ ☆5.0

 「藤原流の〇〇」という言葉をよく使われているように、ご自身の経験を元に書かれています。

 そのため、ビジネス書でありながら自叙伝を読んでいるような感覚で、著者の生き様に入り込みやすく非常に読みやすい本です。

 難しい言葉も一切使わずに分かりやすく書かれた、教育者の著者らしい一冊です。

 

 2-4. 価格 ☆4.0

 価格は税抜1,400円と一般的です。

 この値段を出して読む価値は十分にあると思います。

 

 2-5. おすすめ度 ☆5.0

 今の働き方に満足していない方や、現状平凡な99%側にいて、それを打破したいと思っている向上心のある方には是非読んでいただきたい本です。

 あなたの今後の人生を変える一冊になるかもしれません。

 

 

 3. 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法の教え

 

 3-1. 読書のすゝめ

 

 本書の中で著者が読書を勧める記述が繰り返し出てきます。

 その理由は、読書をすることで他人の視点から世の中を見れるため。

 つまり、自分以外の考え方を知ることで教養が生まれると言います。

 教養を身につけることで相手に対する理解度が深まり、相手に与える自分の情報も豊かになります。

 多様な価値観をもつ人同士が一緒に仕事をしてコミニュケーションしていくには、教養は必須スキルであり、教養がなければ相手の話しに合わせることもできず、ただ頷くだけの人になってしまいます。

 

 私自身も読書を始めてから会話の引き出しが増え、人見知りな性格ながらも、ビジネスだけでなくプライベートでも人との会話が自然と弾む機会が増えました。

 これは通勤電車の時間をスマホゲームに充てていただけでは起こり得なかった変化です。

 通勤読書の習慣は今後も続けていきたいと思います。

 

 

 3-2. 著者のルーツをたどる

 

 読書に関していえば、この本を読んで私はもう一つ大きな発見がありました。

 それは著者のルーツを垣間見たことです。

 

 私がこの本を読んだキッカケは、キングコング西野亮廣さんが『魔法のコンパス』の中で本書を紹介されていたからです。

 その西野さんの本には、

 ・芸人と絵本作家の掛け合わせで希少価値を高めること

 ・これからは好きなことでマネタイズの方法を考えて生きていく時代になること

 など、本書で藤原さんがおっしゃっていることと、ご自身の考えを融合された意見を著書の中で主張されていました。

  

blue-mooon.hatenablog.com

 

 藤原さんもこれまでに沢山の本を読まれてきて、同じようにきっと誰かの影響を受け、ご自身の経験と掛け合わせて「1%の人になる方法」にたどり着いたと思います。

 このように著者のルーツを遡っていくのも、読書の楽しみのひとつであると気付きました。

 

 

 3-3. 何歳からでも挑戦する

 

 教育改革実践家としてご活躍されている著者ですが、幼少期から本をたくさん読んでいたわけではないとのことです。

 

 キッカケは30代になってから仕事で本を読まざるを得なくなったこと。

 また英語の勉強を始めたのも30代からと言います。

 そして著者は40代後半でサラリーマンから教育界に転身し、成功を収めています。

 

 このような著者の生き方を知ると、何かを始めるのに遅すぎることはないということに気付かされました。

 朝から晩まで会社のために一生懸命働く時代が終わりを告げ、なりたい職業の上位にユーチューバーがランクインするほど働き方が多様化する中で、何かに挑戦することは何歳からでも決して遅くありません。

 前述のキンコン西野さんの言葉を借りれば、一歩踏み出すのに勇気はいりません。

 リスクをおかして冒険する必要もありません。

 必要なのは覚悟を決めるための情報量です。

 私も何歳になっても挑戦する人生を歩みたいと思います。

 

 

 4. 最後に

 

 「この本を読むか読まないか、またいつ読むかで人生が変わるだろう。」

 

 これは本書の冒頭の一文です。

 大学生が読めば就職活動での会社選びが変わるかもしれません。

 社会人が読めば何に時間を投資するか今後の生き方が変わるかもしれません。

 あなたもこの本を読んで1%の人を目指しませんか?